豪華絢爛・知の乱舞
『フーコーの振り子 (上・下)』 ウンベルト・エーコ 文藝春秋社
やはりいまさらな感のあるエーコです。『薔薇の名前』とは違い、今回は1984年のミラノが主な舞台です。テンプル騎士団、薔薇十字、イエスズ会、カタコンベ、カバラ、エクトプラズム、古代エジプト、賢者の石、科学の結婚、生命の樹、ホムンクルス、フリーメイソン、カンニバリズム、さらにはサン・ジェルマン伯爵、ベーコン、シェイクスピア、ヒトラー、ありとあらゆるものを混ぜ合わせ、錬金術のように歴史が違う面から作り上げられて行きます。
推理小説ではなく、パスワードを追いかける冒険小説。
コリン・ウィルソンを読み漁っていた時期にこの作品を読んでいれば、もっともっと楽しめたはずです。
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